小雨の降る寒い日になりました。
時間をかけて「かつお節のでんぶ」を作りました。
かつお節を削り、フライパンで炒って揉んで粉にして、それに日本酒と本みりん、自然醤油、昆布出汁を入れて煮詰めます。
前回、火が強かったせいかしっとりした味にならなかったので、今回は弱火で8時間水気がなくなるまで煮ました。 最後は焦げないように木べらて混ぜて...結構根気がいる仕事です。
辰巳芳子さんのレシピでは梅干しを入れるようになっていますが、今回はなしにしました。
時間をかけた分、味がしっとりしておいしいです。
日持ちも良いので店で入れ物に分けて売っています。 一度お召し上がり下さい。
計算すると採算に合わないのですが、添加物で味をつけないで素材のおいしさを活かした「でんぶ」を食べていただこうと作っています。 大量に作るのは無理なので家のように小さな店ならではの仕事ですね。
近年、この町も小さな店やさんが随分とやめて商店が少なくなりました。
後継者もいない店が多くこれからも少なくなる一方でさみしい感じがします。
大手のスーパーやコンビニ、コープなどで日常生活には事欠かないし、趣味的なものはネットで取り寄せができるから商店の価値が薄くなっているのは仕方ないですね。
そんな中、個人のお店でも特色のある店は頑張っておいでるので、なんとか見習って頑張っていこうと思います。
先日遠方からアイスを買いにみえたお客様が雑談した後「この頃は、会話ができるお店がないですね」と言っておいでたように...どこに買い物に行ってもマニュアル的な受け答えはあるのですが、必要以上の会話は少なくなったように思います。 お惣菜などの配達に行くと一人住まいの高齢者の方などは「ここ二、三日初めて人と話しをするよ...」という人も多く日常の会話が希薄になってきています。
そういう希薄さを個々の商店が補うには現実的に難しいですが、できる範囲で心がけていきたいと思います。